平成27年度 行政書士基礎法学難易度 標準

平成27年度 行政書士試験 問1 戦後の法変動

問題(引用)出典: 一般財団法人 行政書士試験研究センター「平成27年度 行政書士試験 試験問題」問1(原文のまま・無改変)

第二次世界大戦後に日本で生じた法変動に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

正解1選択肢 1 が正しい

肢ごとの解説

  • 1誤り

    借地法・借家法は大正10年(1921年)に制定された法律であり、第二次世界大戦後の法変動ではありません。敗戦後の住宅難に対応するために制定されたという説明は時期を誤っており、本問の「誤っているもの」に当たります。

  • 2正しい

    労働組合法は昭和20年(1945年)に制定され、戦後の労働三法の先駆けとして労働者の団結権・団体交渉権を保障しました。労働者の権利拡張を目的とする戦後の法変動として正しい説明です。

  • 3正しい

    独占禁止法(私的独占の禁止及び公正取引の確保に関する法律)は昭和22年(1947年)に制定され、財閥解体とともに公正かつ自由な競争を促進する経済民主化の中核を担いました。戦後の法変動として正しい説明です。

  • 4正しい

    地方自治法は昭和22年(1947年)に日本国憲法と同日施行され、地方自治の本旨を具体化して地方公共団体の組織・運営を定めました。地方自治を強化する戦後改革として正しい説明です。

  • 5正しい

    現行刑事訴訟法は昭和23年(1948年)に制定され、当事者主義や令状主義など英米法的な観点を取り入れて被疑者・被告人の人権保障を強化しました。戦後の法変動として正しい説明です。

解説

本問は戦後の法変動として誤っているものを選ぶ問題です。借地法・借家法は大正10年に制定された法律であり、戦後ではなく戦前の立法ですから、肢1が誤りとなります。なお戦後の昭和41年には借地法・借家法を含めて借地借家関係を見直す立法もありましたが、両法自体の制定は大正期です。他の肢はいずれも戦後の民主化・人権保障の流れの中で制定された法律であり、労働組合法(昭和20年)、独占禁止法(昭和22年)、地方自治法(昭和22年)、刑事訴訟法(昭和23年)と正しく説明されています。制定年と立法目的をセットで覚えておくと判断しやすい問題です。

ここがポイント

借地法・借家法は大正10年制定(戦前)。戦後民主化立法は労働組合法・独占禁止法・地方自治法・刑事訴訟法。

本ページに掲載する問題文・選択肢は、一般財団法人 行政書士試験研究センターが公表する平成27年度(2015年度)行政書士試験の試験問題からの引用です。正解は同機関公表の正答に基づきます。解説・ポイントは自習室比較ナビ編集部が独自に作成したものです。

解説は作成時点(2026-06-07)の法令にもとづく編集部の見解です。法改正により最新の法令と一致しない場合があります。正確性を保証するものではないため、必ず最新の公式情報をご確認ください。