令和6年度 行政書士基礎知識難易度 やや難

令和6年度 行政書士試験 問55 欧米の情報通信法制

問題(引用)出典: 一般財団法人 行政書士試験研究センター「令和6年度 行政書士試験 試験問題」問55(原文のまま・無改変)

欧米の情報通信法制に関する次の記述のうち、妥当でないものはどれか。

正解2選択肢 2 が正しい

肢ごとの解説

  • 1正しい

    EUのデジタルサービス法(DSA)は、プラットフォーム事業者に規模に応じた違法コンテンツ対策や透明性確保などの利用者保護義務を課しています。記述は妥当です。

  • 2誤り

    EUのデジタル市場法(DMA)は、巨大プラットフォーム(ゲートキーパー)の市場における競争・公正性を確保するための規律を目的とする法であり、著作権侵害対策を義務づけるものではありません。本肢が妥当でない記述です。

  • 3正しい

    GDPRは、プロファイリングに異議を唱える権利やデータポータビリティの権利など、個人に各種の権利を付与しています。記述は妥当です。

  • 4正しい

    米国には児童オンラインプライバシー保護法(COPPA)など、分野別の個人情報保護関連の連邦法が複数存在します。記述は妥当です。

  • 5正しい

    米国にはカリフォルニア州消費者プライバシー法(CCPA)など、包括的な個人情報保護を定めた州法を持つ州があります。記述は妥当です。

解説

正解は肢2です。問われているのは「妥当でないもの」で、EUのデジタル市場法(DMA)は巨大プラットフォーム(ゲートキーパー)に対する競争上の公正性確保を目的とする法であり、著作権侵害コンテンツ対策を義務づけるものではありません。肢1のDSA(規模に応じた利用者保護義務)、肢3のGDPR(プロファイリングへの異議申立権・データポータビリティ権)、肢4の米国の分野別連邦法(COPPA等)、肢5の包括的な州法(CCPA等)はいずれも正確です。DSAとDMAの目的の違いを区別できるかが要点です。

ここがポイント

DSA=違法コンテンツ対策など利用者保護。DMA=巨大プラットフォーム(ゲートキーパー)の競争・公正性確保。DMAは著作権対策法ではない点に注意。

本ページに掲載する問題文・選択肢は、一般財団法人 行政書士試験研究センターが公表する令和6年度(2024年度)行政書士試験の試験問題からの引用です。正解は同機関公表の正答に基づきます。解説・ポイントは自習室比較ナビ編集部が独自に作成したものです。

解説は作成時点(2026-06-07)の法令にもとづく編集部の見解です。法改正により最新の法令と一致しない場合があります。正確性を保証するものではないため、必ず最新の公式情報をご確認ください。