平成29年度 社労士試験 問8 労働安全衛生法
労働安全衛生法に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
肢ごとの解説
- 1正しい
労働安全衛生法の罰則は両罰規定(122条)を含み、事業者の措置義務違反について、現実に違反行為を行った従業者(行為者)も処罰の対象となります。「事業者のみが責めを負い従業者は処罰されない」とする本肢は誤りです。
- 2誤り
労働者死傷病報告書(安衛則97条)は、業務上の負傷等に限らず、事業場内における労働者の負傷・窒息・急性中毒による死亡・休業について提出義務があります。記述どおり正しい肢です。
- 3誤り
安衛法3条2項は機械・器具等の設計・製造・輸入者に対し、労働災害防止に資するよう努める義務を定めています。記述どおり正しい肢です。
- 4誤り
安衛法3条2項は原材料の製造・輸入者にも同様の努力義務を課しています。記述どおり正しい肢です。
- 5誤り
安衛法は労基法と一体的に運用される関係にあり、労基法1条2項の労働憲章的部分は安衛法の施行においても基本理念となります。記述どおり正しい肢です。
解説
労働安全衛生法は事業者を主たる名宛人として措置義務を課しますが、両罰規定(122条)により法人だけでなく現実の違反行為を行った従業者個人(行為者)も処罰されます。事業者から現場管理を任された者が措置義務違反行為を行えば、当該行為者本人も罰則の対象になる点に注意が必要です。労働者死傷病報告書の提出範囲、機械・原材料の製造輸入者の責務、労基法との一体性など、安衛法の基本構造も併せて押さえておきましょう。
ここがポイント
労働安全衛生法には両罰規定があり、措置義務違反の現実の行為者個人も処罰の対象となります。
本ページに掲載する問題文・選択肢は、全国社会保険労務士会連合会 試験センターが公表する平成29年度(2017年度)社会保険労務士試験の試験問題からの引用です。正解は同機関公表の正答に基づきます。解説・ポイントは自習室比較ナビ編集部が独自に作成したものです。
解説は作成時点(2026-06-08)の法令にもとづく編集部の見解です。法改正により最新の法令と一致しない場合があります。正確性を保証するものではないため、必ず最新の公式情報をご確認ください。