平成30年度 社労士試験 問71 解雇予告・育児時間・退職金・作業環境測定・型式検定
次の文中の【 】の部分を選択肢の中の最も適切な語句で埋め、完全な文章とせよ。
1日日雇い入れられる者には労働基準法第20条の解雇の予告の規定は適用されないが、その者が【A】を超えて引き続き使用されるに至った場合においては、この限りでない。2生後満1年に達しない生児を育てる女性は、労働基準法第34条の休憩時間のほか、1日2回各々少なくとも【B】、その生児を育てるための時間を請求することができる。3最高裁判所は、同業他社への転職者に対する退職金の支給額を一般の退職の場合の半額と定めた退職金規則の効力が問題となった事件において、次のように判示した。「原審の確定した事実関係のもとにおいては、被上告会社が営業担当社員に対し退職後の同業他社への就職をある程度の期間制限することをもつて直ちに社員の職業の自由等を不当に拘束するものとは認められず、したがつて、被上告会社がその退職金規則において、右制限に反して同業他社に就職した退職社員に支給すべき退職金につき、その点を考慮して、支給額を一般の自己都合による退職の場合の半額と定めることも、本件退職金が【C】的な性格を併せ有することにかんがみれば、合理性のない措置であるとすることはできない。」4労働安全衛生法で定義される作業環境測定とは、作業環境の実態を把握するため空気環境その他の作業環境について行う【D】、サンプリング及び分析(解析を含む。)をいう。5労働安全衛生法第44条の2第1項では、一定の機械等で政令で定めるものを製造し、又は輸入した者は、厚生労働省令で定めるところにより、厚生労働大臣の登録を受けた者が行う当該機械等の型式についての検定を受けなければならない旨定めているが、その機械等には、クレーンの過負荷防止装置やプレス機械の安全装置の他【E】などが定められている。
語群
- 1. 15分
- 2. 30分
- 3. 45分
- 4. 1時間
- 5. 14日
- 6. 30日
- 7. 1か月
- 8. 2か月
- 9. アーク溶接作業用紫外線防護めがね
- 10. 気流の測定
- 11. 功労報償
- 12. 作業状況の把握
- 13. 就業規則を遵守する労働者への生活の補助
- 14. 成果給
- 15. 墜落災害防止用安全帯
- 16. デザイン
- 17. 転職の制約に対する代償措置
- 18. 放射線作業用保護具
- 19. モニタリング
- 20. ろ過材及び面体を有する防じんマスク
空欄の正解
- A7. 1か月
労働基準法第21条本文により、日日雇い入れられる者には解雇予告が適用されませんが、同条ただし書で『1か月を超えて引き続き使用されるに至った場合』は解雇予告の規定が適用されます。
- B2. 30分
労働基準法第67条第1項は、生後満1年に達しない生児を育てる女性が1日2回各々少なくとも『30分』の育児時間を請求できると定めています。
- C11. 功労報償
三晃社事件(最判昭52.8.9)は、同業他社への転職者への退職金減額を、本件退職金が『功労報償』的な性格を併せ有することにかんがみ合理性があるとしました。
- D16. デザイン
労働安全衛生法第2条第4号は、作業環境測定を『デザイン、サンプリング及び分析(解析を含む。)』と定義しています。デザインとは測定計画の設計を指します。
- E20. ろ過材及び面体を有する防じんマスク
型式検定の対象機械等には、過負荷防止装置や安全装置のほか『ろ過材及び面体を有する防じんマスク』など労働安全衛生法施行令第14条の2に列挙された防護用具が含まれます。
解説
労基法・安衛法から横断的に出題された選択式です。Aは日雇労働者の解雇予告適用除外の例外で『1か月』、Bは育児時間の最低単位『30分』が条文知識として問われています。Cは三晃社事件判例で、退職金の『功労報償』的性格を理解しているかが鍵です。Dは作業環境測定の定義に登場する『デザイン』、Eは型式検定対象の『ろ過材及び面体を有する防じんマスク』で、いずれも条文の正確な暗記が求められます。育児時間の30分や解雇予告の1か月は数字を混同しやすいため、確実に押さえておきましょう。
ここがポイント
日雇労働者の解雇予告は『1か月超』継続使用で適用、育児時間は1日2回各30分。退職金の同業他社転職減額は『功労報償的性格』を理由に有効(三晃社事件)。作業環境測定の定義語は『デザイン』。
本ページに掲載する試験問題(問題文・選択肢)は、平成30年度(2018年度)社会保険労務士試験のうち、公開されている過去問資料を参照して収録しています。正解は、全国社会保険労務士会連合会 試験センターが公表する正答に基づきます。社会保険労務士試験は試験センターが試験問題用紙を一般公開していないため、問題文・選択肢の収録は公開過去問資料を参照したものです。解説・ポイントは自習室比較ナビ編集部が独自に作成したものです。
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