令和4年度 社労士労働者災害補償保険法難易度 標準

令和4年度 社労士試験 問17 「再発」の認定要件

問題(引用)出典: 全国社会保険労務士会連合会 試験センター「令和4年度 社会保険労務士試験 試験問題」問17(原文のまま・無改変)

業務起因性が認められる傷病が一旦治ゆと認定された後に「再発」した場合は、保険給付の対象となるが、「再発」であると認定する要件として次のアからエの記述のうち、正しいものの組合せは、後記1から5までのうちどれか。 ア  当初の傷病と「再発」とする症状の発現との間に医学的にみて相当因果関係が認められること イ  当初の傷病の治ゆから「再発」とする症状の発現までの期間が3年以内であること ウ  療養を行えば、「再発」とする症状の改善が期待できると医学的に認められること エ  治ゆ時の症状に比べ「再発」時の症状が増悪していること

正解4選択肢 4 が正しい

肢ごとの解説

  • 1誤り

    アは正しい要件ですが、イ(治ゆから3年以内という期間要件)は『再発』認定の要件ではありません。再発認定に画一的な期間制限は設けられていません。

  • 2誤り

    アとエは正しい要件ですが、ウ(療養により改善が期待できると医学的に認められること)も再発認定の要件であり、組合せが不足しています。

  • 3誤り

    イ(3年以内)は要件ではありません。アとエに加えて『3年以内』を含める本肢は誤りです。

  • 4正しい

    再発の認定要件は、①当初の傷病との相当因果関係(ア)、②療養により症状改善が医学的に期待できること(ウ)、③治ゆ時に比べ症状が増悪していること(エ)の3つです。本肢の組合せが認定基準に合致し、正しい記述です。

  • 5誤り

    イ(3年以内)は要件ではないため、これを含む全項目選択は誤りです。

解説

正解は肢4(アとウとエ)です。労災保険における『再発』とは、業務上または通勤途上の負傷・疾病が一旦『治ゆ』と認定された後、その傷病が再度悪化して療養を要する状態となることをいい、認定要件は次の3つです。①当初の傷病と再発症状との間に医学的相当因果関係があること(記述ア)、②療養を行うことで再発症状の改善が医学的に期待できること(記述ウ)、③治ゆ時の症状と比較して症状が増悪していること(記述エ)。期間制限(治ゆから何年以内、という画一的要件)は設けられていません(記述イは誤り)。再発と認定されれば改めて療養補償給付等の支給対象となります。

ここがポイント

労災の再発認定3要件=①相当因果関係、②療養で改善期待、③症状の増悪。期間制限はない。

本ページに掲載する問題文・選択肢は、全国社会保険労務士会連合会 試験センターが公表する令和4年度(2022年度)社会保険労務士試験の試験問題からの引用です。正解は同機関公表の正答に基づきます。解説・ポイントは自習室比較ナビ編集部が独自に作成したものです。

解説は作成時点(2026-06-08)の法令にもとづく編集部の見解です。法改正により最新の法令と一致しない場合があります。正確性を保証するものではないため、必ず最新の公式情報をご確認ください。