令和4年度 社労士試験 問29 労働保険徴収(概算・確定保険料)
労働保険の保険料の徴収等に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
肢ごとの解説
- 1誤り
保険関係の変動による還付は確定保険料の精算時に行われ、保険年度の中途では還付請求できないとされており、正しい記述です。
- 2誤り
労災保険のみから雇用保険分を加えるに至った場合、一般保険料率変更日の翌日から30日以内に差額を納付するというのは規則どおりで、正しい記述です。
- 3正しい
増加概算保険料は事業主が自ら申告・納付する制度(増額概算保険料申告書の提出)ですが、その記載に誤りがある場合に「歳入徴収官が正しい額を決定して通知する」のではなく、所轄都道府県労働局歳入徴収官は誤りを認めたときは認定決定を行い「正しい額を決定する」のは確定保険料の認定決定の規律であり、増加概算保険料については認定決定の規律は別途定められていないか又は限定されています。本肢は手続を取り違えており誤りです。
- 4誤り
保険料率の引下げによる超過納付額は、保険年度の中途では還付請求できず、確定保険料の精算時に処理することとされており、正しい記述です。
- 5誤り
保険料率引上げに伴う追加徴収は、歳入徴収官の通知納付書により納付し、事業主が申告書を別途提出する必要はないとされており、正しい記述です。
解説
労働保険料の概算・確定保険料に関する手続を問う問題で、保険関係の変動や保険料率の改定があった場合の納付・還付・追加徴収の扱いを整理する必要があります。保険関係変動による差額還付は確定精算時のみ(肢1・4正しい)、雇用保険を加えるに至った場合の30日以内納付(肢2正しい)、保険料率引上げの追加徴収は通知納付書のみで申告書不要(肢5正しい)はいずれも法令どおりです。肢3は増加概算保険料の認定決定手続を確定保険料の認定決定と混同した記述で、誤りとなります。したがって正解は3です。
ここがポイント
増加概算保険料の手続と確定保険料の認定決定は別。料率変動の還付は確定精算時、追加徴収は通知納付書のみ。
本ページに掲載する問題文・選択肢は、全国社会保険労務士会連合会 試験センターが公表する令和4年度(2022年度)社会保険労務士試験の試験問題からの引用です。正解は同機関公表の正答に基づきます。解説・ポイントは自習室比較ナビ編集部が独自に作成したものです。
解説は作成時点(2026-06-08)の法令にもとづく編集部の見解です。法改正により最新の法令と一致しない場合があります。正確性を保証するものではないため、必ず最新の公式情報をご確認ください。