令和4年度 社労士労務管理その他の労働に関する一般常識(選択式)難易度 標準選択式

令和4年度 社労士試験 問74 障害者雇用率・ジョブコーチ・期間雇用の雇止め判例

問題(引用)出典: 全国社会保険労務士会連合会 試験センター「令和4年度 社会保険労務士試験 試験問題」問74(原文のまま・無改変)

次の文中の【A】から【E】の部分を選択肢の中の最も適切な語句で埋め、完全な文章とせよ。

1 全ての事業主は、従業員の一定割合以上の障害者を雇用することが義務付けられており、これを障害者雇用率制度という。現在の民間企業に対する法定雇用率は【A】パーセントである。障害者の雇用に関する事業主の社会連帯責任を果たすため、法定雇用率を満たしていない事業主(常用雇用労働者【B】の事業主に限る。)から納付金を徴収する一方、障害者を多く雇用している事業主に対しては調整金、報奨金や各種の助成金を支給している。障害者を雇用した事業主は、障害者の職場適応のために、【C】による支援を受けることができる。【C】には、配置型、訪問型、企業在籍型の3つの形がある。 2 P工場の臨時員は、季節的労務や特定物の製作のような臨時的作業のために雇用されるものではなく、その雇用関係はある程度の【D】ものであり、上告人との間においても5回にわたり契約が更新されているのであるから、このような労働者を契約期間満了によつて雇止めにするに当たつては、解雇に関する法理が類推され、解雇であれば解雇権の濫用、信義則違反又は不当労働行為などに該当して解雇無効とされるような事実関係の下に使用者が新契約を締結しなかつたとするならば、期間満了後における使用者と労働者間の法律関係は【E】のと同様の法律関係となるものと解せられる。

語群

  1. 1. 2
  2. 2. 2.3
  3. 3. 2.5
  4. 4. 2.6
  5. 5. 50人超
  6. 6. 100人超
  7. 7. 200人超
  8. 8. 300人超
  9. 9. 安定性が合意されていた
  10. 10. 期間の定めのない労働契約が締結された
  11. 11. 継続が期待されていた
  12. 12. 厳格さが見込まれていた
  13. 13. 合理的理由が必要とされていた
  14. 14. 採用内定通知がなされた
  15. 15. 従前の労働契約が更新された
  16. 16. 使用者が労働者に従前と同一の労働条件を内容とする労働契約の申込みをした
  17. 17. ジョブコーチ
  18. 18. ジョブサポーター
  19. 19. ジョブマネジャー
  20. 20. ジョブメンター

空欄の正解

  • A2. 2.3

    令和4年度時点での民間企業の法定雇用率は2.3%です(障害者雇用促進法第43条・政令)。令和3年3月1日に2.2%から2.3%に引上げられた水準で、令和6年度以降に段階的に2.5%・2.7%へ引上げ予定です。

  • B6. 100人超

    障害者雇用納付金の徴収対象は「常用雇用労働者100人超」の事業主です(障害者雇用促進法第54条等)。100人以下の事業主は当面徴収対象外で、調整金・報奨金は別途100人以下にも報奨金として支給される枠組みです。

  • C17. ジョブコーチ

    障害者の職場適応支援を担う専門人材は「ジョブコーチ(職場適応援助者)」と総称されます。配置型(地域障害者職業センター所属)、訪問型(社会福祉法人等)、企業在籍型(事業主雇用)の三類型が制度上設けられています。

  • D11. 継続が期待されていた

    東芝柳町工場事件(最判昭49.7.22)は、臨時員でも反復更新により雇用関係に「継続が期待されていた」と認められる場合は雇止めに解雇法理を類推適用するとしました。継続期待の有無が雇止め法理発動の要件となります。

  • E15. 従前の労働契約が更新された

    同判例は、解雇権濫用等に該当する事実関係下での雇止めは「従前の労働契約が更新された」のと同様の法律関係になるとしました。労働契約法第19条の雇止め法理の判例上の起源にあたる重要判旨です。

解説

障害者雇用と期間雇用の雇止め判例を扱う一般常識の頻出問題です。Aの法定雇用率は令和4年度時点で2.3%、Bの納付金徴収対象は「常用雇用労働者100人超」と、令和の引上げ後の数字を最新で押さえることが重要です。Cの「ジョブコーチ」は配置型・訪問型・企業在籍型の三類型を併せて記憶し、地域障害者職業センターの実務とリンクさせて覚えます。DとEは東芝柳町工場事件(最判昭49.7.22)からの引用で、反復更新により「継続が期待されていた」臨時員の雇止めには解雇法理が類推適用され、雇止めが無効であれば「従前の労働契約が更新された」のと同様の法律関係になるとした古典的判旨です。労働契約法第19条の立法源として欠かせない論点です。

ここがポイント

法定雇用率2.3%・納付金100人超・ジョブコーチ三類型の数字と名称、東芝柳町工場事件の「継続期待」と「従前の労働契約更新」の二大キーワードを軸に覚えます。

本ページに掲載する問題文・選択肢は、全国社会保険労務士会連合会 試験センターが公表する令和4年度(2022年度)社会保険労務士試験の試験問題からの引用です。正解は同機関公表の正答に基づきます。解説・ポイントは自習室比較ナビ編集部が独自に作成したものです。

解説は作成時点(2026-06-08)の法令にもとづく編集部の見解です。法改正により最新の法令と一致しない場合があります。正確性を保証するものではないため、必ず最新の公式情報をご確認ください。