令和5年度 社労士労務管理その他の労働に関する一般常識難易度 やや難

令和5年度 社労士試験 問34

問題(引用)出典: 全国社会保険労務士会連合会 試験センター「令和5年度 社会保険労務士試験 試験問題」問34(原文のまま・無改変)

労働関係法規に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。

正解5選択肢 5 が正しい

肢ごとの解説

  • 1正しい

    合意成立の見込みがない場合でも労働委員会は誠実交渉命令を発することができるとした最高裁判例(山形大学事件)に沿っており、本肢は正しい記述です。

  • 2正しい

    職業安定法に基づく指針により、人種・思想信条・労働組合加入状況等の機微な個人情報は、特別な職業上の必要性等がある場合を除き収集できないとされており、本肢は正しい記述です。

  • 3正しい

    育児・介護休業法は、妊娠・出産の申出を受けた事業主に対し、育児休業制度の周知と意向確認の措置を義務付けています。本肢は正しい記述です。

  • 4正しい

    継続雇用制度は定年退職者の希望どおりの条件での雇用を義務付けるものではなく、合理的裁量の範囲の条件提示があれば、合意に至らず労働者が拒否しても法違反にはなりません。本肢は正しい記述です。

  • 5誤り

    ユースエール認定の対象は中小企業者であり、常時雇用する労働者数が300人以下の事業主が基本です。『300人以上の事業主』とする本肢は対象を逆に述べており、誤りです。

解説

正解は肢5です。ユースエール認定制度は、青少年の雇用管理が優良な中小企業を認定するもので、対象は常時雇用する労働者数がおおむね300人以下の中小企業者です。肢5は『300人以上の事業主』としており、対象企業の規模要件を逆に述べている点が誤りです。誠実交渉命令に関する最高裁判例(肢1)、職業安定法の機微な個人情報収集の制限(肢2)、育児・介護休業法の個別周知・意向確認義務(肢3)、高年齢者雇用安定法の継続雇用制度の趣旨(肢4)はいずれも正しい記述です。労働関係法規の横断的知識と判例の理解が問われています。

ここがポイント

ユースエール認定制度の対象は中小企業(常時雇用労働者おおむね300人以下)。誠実交渉命令は合意見込みがなくても発令可能(最高裁判例)。

本ページに掲載する試験問題(問題文・選択肢)は、令和5年度(2023年度)社会保険労務士試験のうち、公開されている過去問資料を参照して収録しています。正解は、全国社会保険労務士会連合会 試験センターが公表する正答に基づきます。社会保険労務士試験は試験センターが試験問題用紙を一般公開していないため、問題文・選択肢の収録は公開過去問資料を参照したものです。解説・ポイントは自習室比較ナビ編集部が独自に作成したものです。

解説は作成時点(2026-06-07)の法令にもとづく編集部の見解です。法改正により最新の法令と一致しない場合があります。正確性を保証するものではないため、必ず最新の公式情報をご確認ください。