令和5年度 社労士厚生年金保険法難易度 難個数問題

令和5年度 社労士試験 問54 被保険者期間・支給停止(個数問題)

問題(引用)出典: 全国社会保険労務士会連合会 試験センター「令和5年度 社会保険労務士試験 試験問題」問54(原文のまま・無改変)

厚生年金保険法に関する次のアからオの記述のうち、正しいものはいくつあるか。 ア 被保険者期間を計算する場合には、月によるものとし、被保険者の資格を取得した月からその資格を喪失した月の前月までをこれに算入する。 イ 厚生年金保険の適用事業所で使用される70歳以上の者であっても、厚生年金保険法第12条各号に規定する適用除外に該当する者は、在職老齢年金の仕組みによる老齢厚生年金の支給停止の対象とはならない。 ウ 被保険者が同時に2以上の事業所に使用される場合における各事業主の負担すべき標準賞与額に係る保険料の額は、各事業所についてその月に各事業主が支払った賞与額をその月に当該被保険者が受けた賞与額で除して得た数を当該被保険者の保険料の額に乗じて得た額とされている。 エ 中高齢寡婦加算が加算された遺族厚生年金の受給権者である妻が、被保険者又は被保険者であった者の死亡について遺族基礎年金の支給を受けることができるときは、その間、中高齢寡婦加算は支給が停止される。 オ 経過的寡婦加算が加算された遺族厚生年金の受給権者である妻が、障害基礎年金の受給権を有し、当該障害基礎年金の支給がされているときは、その間、経過的寡婦加算は支給が停止される。

正解4選択肢 4 が正しい

肢ごとの解説

  • 1誤り

    肢1(一つ)では正しい記述が少なすぎます。

  • 2誤り

    肢2(二つ)も正しい記述の数として不足します。

  • 3誤り

    肢3(三つ)も該当数に達しません。

  • 4正しい

    ア・イ・エ・オが正しく、ウのみ誤りで、正しい記述は四つです。被保険者期間は資格取得月から喪失月の前月まで算入(ア・正)、適用除外者は在職老齢年金の支給停止対象外(イ・正)、中高齢寡婦加算は遺族基礎年金を受けられる間支給停止(エ・正)、経過的寡婦加算は障害基礎年金を受けられる間支給停止(オ・正)です。

  • 5誤り

    オまで全て正しいわけではなく、ウは賞与額に係る保険料の按分計算式が逆になっており誤りであるため、五つではありません。

解説

正解は肢4で、正しいのはア・イ・エ・オの四つです。ウは、各事業主が按分負担する保険料の計算において「各事業主が支払った賞与額を当該被保険者が受けた賞与額で除して得た数」を乗じるのが正しい考え方ですが、本問の記述はこの分母・分子の関係を取り違えており誤りです(正しくは各事業所の賞与額の総賞与額に対する割合で按分)。被保険者期間の算入(ア)、適用除外者が在職老齢年金の支給停止対象外となる点(イ)、遺族基礎年金を受けられる間の中高齢寡婦加算の支給停止(エ)、障害基礎年金を受けられる間の経過的寡婦加算の支給停止(オ)はいずれも条文どおりで正しい記述です。

ここがポイント

中高齢寡婦加算は遺族基礎年金を受けられる間、経過的寡婦加算は障害基礎年金が支給される間、それぞれ支給停止される。2以上事業所勤務の保険料按分は各事業所の賞与額の割合で行う。

本ページに掲載する試験問題(問題文・選択肢)は、令和5年度(2023年度)社会保険労務士試験のうち、公開されている過去問資料を参照して収録しています。正解は、全国社会保険労務士会連合会 試験センターが公表する正答に基づきます。社会保険労務士試験は試験センターが試験問題用紙を一般公開していないため、問題文・選択肢の収録は公開過去問資料を参照したものです。解説・ポイントは自習室比較ナビ編集部が独自に作成したものです。

解説は作成時点(2026-06-07)の法令にもとづく編集部の見解です。法改正により最新の法令と一致しない場合があります。正確性を保証するものではないため、必ず最新の公式情報をご確認ください。