令和6年度 社労士試験 問32 労使間の交渉等(実態調査)
我が国の労使間の交渉等に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。 なお、本問は、「令和 4 年労使間の交渉等に関する実態調査(厚生労働省)」を参照しており、当該調査による用語及び統計等を利用している。また、BからDまでの「過去 3 年間」とは、「令和元年 7 月 1 日から令和 4 年 6 月 30 日」の期間をいう。
肢ごとの解説
- 1誤り
正社員以外の労働者に関して話合いが持たれた事項では、「正社員以外の労働者(派遣労働者を除く)の労働条件」など処遇に関する事項の割合が高く、「派遣労働者に関する事項」を最も高いとする本肢は調査結果と異なるため誤りです。
- 2正しい
労使間の交渉があった事項では「賃金・退職給付に関する事項」が最も高く、次いで「労働時間・休日・休暇」「雇用・人事」の順とされ、正しい記述です。
- 3正しい
団体交渉の形態では「当該労働組合のみで交渉」が最も高いとされ、単組交渉が中心という実態に沿った正しい記述です。
- 4正しい
労働争議がなかった理由では「対立した案件がなかったため」が最も高いとされ、正しい記述です。
- 5正しい
今後最も重視する手段では「団体交渉」が最も高く、次いで「労使協議機関」とされ、正しい記述です。
解説
労使間の交渉等に関する実態調査からの出題で、各設問の『最も高い項目』の正誤が問われています。交渉があった事項のトップが賃金・退職給付(肢2)、団体交渉形態のトップが単組交渉(肢3)、労働争議がなかった理由のトップが「対立した案件がなかったため」(肢4)、重視する手段のトップが団体交渉(肢5)は、いずれも正しい記述です。これに対し肢1は、正社員以外の労働者に関して話し合われた事項のトップを「派遣労働者に関する事項」とする点が誤りで、実際は派遣労働者を除く非正規労働者の労働条件等が上位に来ます。統計の順位問題では、最多項目のすり替えが典型的な誤りパターンです。
ここがポイント
統計の順位問題は『最も高い項目』のすり替えで誤りを作る。トップ項目を中心に把握する。
本ページに掲載する問題文・選択肢は、全国社会保険労務士会連合会 試験センターが公表する令和6年度(2024年度)社会保険労務士試験の試験問題からの引用です。正解は同機関公表の正答に基づきます。解説・ポイントは自習室比較ナビ編集部が独自に作成したものです。
解説は作成時点(2026-06-07)の法令にもとづく編集部の見解です。法改正により最新の法令と一致しない場合があります。正確性を保証するものではないため、必ず最新の公式情報をご確認ください。